GenuineA.Š.A. 構想メモ

 

<ScrapTrinity> ——くず鉄の至聖三者

 

メルキオル:絶滅した人類の生き残りの一人。尋常一様の青年。カスペを愛しているが、愛情が彼女を殺すことになると知っていてその想いを胸中に留めたままでいる。

カスペ:生き残りの一人。女科学者。滅びの地平にあって時空遡行の技術を確立し、過去を改変することで人類滅亡を回避しようと努めている。人類を滅ぼす直接的な原因となった新型兵器の開発者だが、そのことを言い出せずにいる。

バルタザー:生き残りの一人。医師。医学以外にも多岐な分野において豊かな知識を持つ。いつまでも結ばれることのない愛情が面白くない。

 

 

<Girls’Apocalypse> ——少女黙示録

 

アグネス:冷凍保存された配偶子を用いた人工授精実験の末に生まれた少女。絶滅した人間の血を繋ぐため、1000年前に生まれた腹違いの兄のもとに時空遡行する。

PrototypeA.I.C.:<天の盃>の管理AIで、アグネスの育て親。地球上の全てを管理する権限を持つ。豊富な知識を持つが、感情が壊れており、アグネスに人間らしい情緒を与えることができなかった。

𐤉𐤄𐤅𐤄:夢の中で、アグネスに慈しみを注ぐ女。彼女の言葉や抱擁が、最果ての地で摩耗しかけたアグネスの心を人間の形にした。

 

ウェヌス:<原初の男>と<最後の女>の実の息子。アグネスの腹違いの兄にあたる。彼女を劣化コピーと罵る一方で、余計な同情心を捨てきれずにいる。

マルティア:<最後の女>の息子。死産だったが、胎の中で育ちつつあった人格のみを博士の手によって電脳空間に移植された。<天の盃>内部のあらゆる電子機器に乗り移り、アグネスに接触を図る。

博士:医師。アグネスの父親にあたる。

<原初の男>:アグネスをよく気にかけるやさしい青年。ウェヌスの代わりにと彼女を抱くが、床の中で、その瞳が目の前の女を見ることはない。

<最後の女>:<天の盃>の管理者。アグネスの母親にあたる。心を病んでおり、月に一度排卵のために診療室を訪れる以外は滅多に部屋から出てこない。

PrototypeN.R.I.:<天の盃>の管理AIのひとり。とある女の”慈愛”をモデルに作られた。

PrototypeR.X.P.:<天の盃>の管理AIのひとり。とある女の”悲嘆”をモデルに作られた。

PrototypeL.X.X.:<天の盃>の管理AIのひとり。とある女の純潔をモデルに作られた。

 

 

<UterineRegression> ——子宮無限回帰

 

ユリウス・ニールセン:コペンハーゲン大学で物理学を学ぶ大学生。真面目で勤勉だが成績はなかなか振るわない。

カレン・ユエ(花莲月):コペンハーゲン大学に講演をしにやってきた若き天才物理学者。中国系アメリカ人。図書館棟でユリウスと運命的な出会いを果たし、恋に落ちる。

ソロモン・パトルスキー:ユリウスと同じ研究室に所属する大学院生。ロシアからの留学生。ウイスキーが好き。

 

ヴィネーラ・ユエ=ニールセン:ユリウスとカレンの息子。利発的で大人びた少年。

バラン・パトルスキー:ソロモンの娘。大人しく感情に乏しい少女。母親の記憶がない。

 

赤い服の少女:謎めいた少女。ある時はカレンの助手、ある時はヴィネーラの同級生、ある時はソロモンの妻としてユリウスの前に現れる。

 

 

<GenuineA.Š.A.> ——最善なる天則

 

アグネス:たった一人の<母>を止めるため、マルティアと人格リソースを共有した。

ウェヌス:AIたちの総帥として、アグネスとともにA.Š.A.の廃棄に乗り出した。妹であり、運命の女でもある彼女を愛している。

 

GenuineA.Š.A.:カスペの人格データを内蔵するAI。長い夢から目覚めた永遠の少女。他の管理AIたちから不正に権限をコピーし、その結果世界の真理を見た。

 

アガルマ:A.I.C.の原型(Α-Prototype)。遺伝子データにバグが生じたことで生まれた不老不死の魔女。

バルタザー:この世の秩序を正すため、一人の父親として娘たちに力を貸す。

メルキオル:AIたちの創造主。迷いの只中にいる。

 

 

 

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